第6回 イラク派兵をごり押しする小泉政権の情報操作

有事法制からイラク派兵へ、日本は危うい道に迷い込んでいる。この現状を黙認し、流されてしまっていのだろうか。いま、一人ひとりの意思表示が問われる時代だ。

嘘に嘘を重ねて
自衛隊のイラク派兵は、国会で政府・与党の数の力でごり押しされ、既成事実となって進んでいる。
陸上自衛隊先遣隊の調査報告をめぐって、派遣に都合のいい情報をそろえるよう、防衛庁・外務省により事前に報告書原案が作られていた問題や、サマワ市評議会の解散をめぐる虚偽答弁など、国会審議で政府の情報操作が明らかになったにもかかわらず、小泉政権はまともな説明さえせずに強行採決をした。

政府・与党自ら議会制民主主義を踏みにじり、法治国家ともいえない状態をつくりだしている。嘘に嘘を重ねて、日本を戦争への道に引きずり込もうとしている。
赤嶺衆院議員(共産党)が暴露し追求したところの、防衛庁・外務省の内部文書である報告書原案には例えば、サマワのあるムサンナ州での襲撃発生状況についてこう書かれていた。

「ムサンナ州では2003年5月1日から04年1月20日までの間の連合軍(通過中の米軍等車列、パトロール中のオランダ軍)に対する襲撃等の発生件数は6件であり、最も新しいものは12月6日のハンガリー車列に対する銃撃。【具体的な数字については対外公表不可。先遣隊が現地において公表可能な最新の数字を入手できればベター】」(『朝日新聞』04年1月31日)

ところが、公にされた先遣隊の調査報告書では襲撃件数を明記しておらず、「ムサンナ州における事件は著しく少ない」と書かれているだけだ。
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