鴨緑江畔に散歩にでてきた女性たち。90年代と比較すると服装は格段に質が上がり華やかになった。市場経済の拡大で中国製品が大量に流入したからだ。

 

1400キロにおよぶ北朝鮮ー中国国境。そこは外部世界で唯一、北朝鮮内部をかいま見ることができる場所である。情報鎖国の内実に迫る最新フォトリポートの第2弾!

第2回 平安北道朔州(サクジュ)郡 (その2)
8月初旬 撮影:クォン・ジョンヒョン
解説:石丸次郎
平安北道朔州(サクジュ)郡は、朝中国境の川・鴨緑江に面し、国境の中心都市・新義州(シンウィジュ)から車で1時間。上流約50キロにある。
この付近の鴨緑江は、太平湾水力発電所に堰き止められてダム湖になっている。写真はそのダム湖をボートに乗って北朝鮮側に近づいて撮影したものである。

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生のトウモロコシを焼いている住民と国境警備兵。幹部が食糧を横流しをするため、末端の兵士は腹を空かせている。

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鴨緑江に自生する水草を採る北朝鮮住民。肥料にするのか、漢方薬材料にするのか、用途は不明だ

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畦道を歩く女性。リュック=背嚢は朝鮮語で「ベナン」と呼ばれ、働く女性たちにとって欠かせぬ運搬カバンである。

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この10年間で北朝鮮で爆発的に増えたのが自転車である。
ほとんどが、日本から輸入された中古自転車。
撤去された放置自転車が、海を越えて北朝鮮の庶民の足となっているのだ。
安くて故障が少ない「イルボン(日本)自転車」は評判がとても良いが、実は、大半は中国の工場で組み立てられた「メイドインチャイナ」である。
北朝鮮では10~15万ウォン(約4000~6000円)で売られている。庶民にすれば高価なものである。
前カゴに付いている丸く赤いものは「ナンバープレート」。地域名と番号が記されている。
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