容疑者は保衛部員
周囲の人々から容疑者として注目されている男女2名の出入りが通報された。
そのうちの女性は市内で金貸しをしている、比較的よく知られた人物だった。

射殺された女性も裕福な「帰胞」で、普段も外貨取引を頻繁に行っていたことが判明した。
捜査陣は市内の金融業者たちを集めて女性容疑者を探し出した。
そして女性を拘束し、続いて調査に入った。事件発生10日目にしてついに男性容疑者も確認された。その男性は、なんと安邊郡の保衛部保衛員だった。
逮捕当時、彼は自分の家でぐっすり眠っていたという。

逮捕されると罪を堂々と認めたという。
この事件に関する世間の反応は、「犯人は死んで当然だ」であった。
被害者である金持ちの女性については「けち」という評判が常について回った。

9歳になる子供については、皆「ピアノがうまい子供だった」と、同情しているという。
老婆についてのコメントは聞かない。

公務員たちの不正腐敗が横行している中、今回の保衛部員によって犯された白昼の強盗殺人事件は、そうでなくともだらしのない国家の本質を、より一層浮かび上がらせることになった。

保衛部員までこんなことをしでかしてしまうとは、世の中は一体どうなってしまうのだろうと、今、元山市の住民たちはより一層強い不安と恐怖に震えている。
資料提供:記者 安明源(アン・ミョンウォン) 2006年8月
(整理:崔真伊)

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