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【映画ポスターを前に/大阪アジアプレス事務所にて6月24日】

玉本英子 現場日誌
■玉本英子 現場日誌~ドキュメンタリー映画「スクリーマーズ」上映会ぜひお越しください
米国人のドキュメンタリー監督、カーラ・ガラペディアンさんが来日している。私たちは6年ぶりの再会を喜んだ。
02年、彼女とはアフガニスタンの女性をテーマに英国チャンネル4の報道番組をつくったことがあった。1ヶ月間一緒にいたが、温和で超マジメでちょっと「ビビリ」なのが愛らしい女性だった。
そのカーラが、06年に「スクリーマーズ」というドキュメンタリー映画をつくった。今回、この作品が東京で開かれる国連難民映画祭で上映されることになったのだ。
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スクリーマーズ(原題: Screamers)
6/26 (木) 19:30 セルバンテス文化センター東京
場所↓
http://tokio.cervantes.es/jp/microsite/mapa.htm
監督:カーラ・ガラペディアン
英国 (2006)
音声:英語
字幕:日本語
90分
ジャンル:ドキュメンタリー
日本初上映
グラミー賞受賞ロックバンド「システム・オブ・ア・ダウン」が音楽を通し伝える社会・政治的メッセージ活動に視点を当てたドキュメンタリー。全員がロサンゼルスのアルメニア・コミュニティ出身であるメンバーは、後も一身専属な反虐殺運動に取り組む。20世紀最初にトルコで起きたアルメニア人に対する大量殺りく、そして現在ダルフールで続く残虐な民族襲撃を「虐殺」とは認めない国際社会の歴史を辿る。
(UNHCR HPから)
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カーラのお祖母さんは1910年代にトルコ南東部から米国に逃れてきたアルメニア人。その血を受け継ぐ彼女が、同じアルメニア系の米国のロックバンド「システム・オブ・ア・ダウン」を追ったのは自然の流れだったと思う。
「最初、彼らの音楽を聞いたとき、うるさいだけで魅力を感じなかった。しかし、聞いているうちに音の中にアルメニアの特色を見つけた」とカーラは話す。彼女やバンドのメンバーの故郷であるトルコ東部やイラク北部は私にとって、あまりにも身近な場所。遠くアメリカに逃れた、かれらの歴史を思うと心が痛む。
私は映画をDVDで見ましたが、音楽映画としても十分見ごたえがあります。アルメニア人虐殺の歴史、そして今も世界各地で続く虐殺についても考えていただくきっかけになれば、と願います。
日本発上映、無料です。
関東の皆様、ぜひお越しください!!!
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