内部記者が撮った! 北朝鮮最新事情 4
写真 チャン・ジョンギル  解説 石丸次郎

◆商売、商売! 下(撮影日:2008年9月初旬 場所:平壌市郊外江東郡某公設市場)
商売で目につくのは、やはり食べ物屋の多さ。自家製のパンや餅、そばが多い。
材料の小麦粉やトウモロコシを買って家で加工・調理して売り、利ざやを稼ぐ。

それにしても、買い手より売り手が圧倒的に多く見える。競争が激しくて商売になるのか心配になる。
露天の食堂は衛生面が気になる。

筆者は1998年に咸鏡北道のある街の闇市場を訪れたことがあるが、その時よりもはるかに清潔になった印象がある(一番下の写真参照)。その闇市場でパンや餅を食べてみたが、冷麺は水が怖くて食べることができなかった。
今回のチャン・ジョンギルの写真を見ると、衛生にも盛り付けも、随分気を使うようになったように思う。これも市場の発達と競争の成果なのだろう。

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公設市場の外にできた露天の食べ物屋。餅、揚げパン、ゆで卵などが見える。

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クッパ、冷麺、定食などを売る簡易食堂。
トウモロコシそばは200~300ウォンだという。100ウォンは約3円。

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公設市場は昨年秋より営業時間が午後3、4時から日没まで制限されている。これは、開業前の市場に入り込み食べ物を売っている様子。
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