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【ティクリートとバグダッドを結ぶ幹線道路には30以上の検問がある。2003年、日本人外交官2人はこの幹線道で殺害された】(撮影:玉本英子)

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【バグダッド市内は検問であいかわらずの交通渋滞だ】(撮影:玉本英子)

玉本英子 現場日誌
ティクリートからバグダッドへ 2009年3月20日
ティクリートでの取材を終え、イラク軍輸送部隊に同乗してバグダッドに向かった。幹線道路で装甲車を走らせておよそ2時間、無事バグダッドに着いた。(ティクリートルポ等は、後日発表の予定です)
バグダッド市内はイラク軍、治安部隊、警察の検問だらけだ。治安部隊が検問で私の乗ったイラク軍の装甲車を止め、チェックし始めた。それほど何も信用していないのか。米軍車両は時々見かけるが、米兵の姿を見ることはない。

治安は改善されてきた。だが、それは人殺しが日常化していた宗派抗争が激化した2年前よりマシになったということ。状況はまだまだ不安定で、言葉で言い表せない妙な空気が漂っている。
女性だけで歩く姿もみられるが、窓ガラスが割れた空きビルが目につき、全体的に荒んで見える。本当の治安回復には数年単位の時間がかかりそうだ。
(つづく)

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