アーガー・テヘラーニー
現状脱却の解決作は、両者が法学者の統治という原則の中で互いに団結を確立することであり、そのためには、いずれの側の考えも保証されなければならない。団結に至るためには、国民が見守る中で両者が直接話し合いを行ない、それに対し国民が判定を下すことだ。最高指導者も以前、学生や若者が互いに話し合いを行なうことを提案していたが、私も出来るだけ早くこれを実現するべきだと思う。

マスウード・ペゼシキヤーン
今、社会に明白に見られるものは、社会に問題が存在することの現れである。もし(体制側の)一部の人間が国には問題が存在しないと考えるなら、彼らの見方にこそ問題がある。国民は自らの目で問題があることを見ており、それを感じている。国に危機は存在し、それは根深く、解決策を見出す必要がある。一部の人間は問題を認めず、相手を罪人と決め付けている。誰もが自分の欠点を知り、それをなくすために努めなければならない。一方が自分たちには問題も欠点もないと感じているなら、危機を解決する希望はない。

アリーレザー・マフジューブ
真の実力主義や政党制の欠如により、わが国にはほとんど使われていない力があり、それはこれまで片隅に追いやられ、省みられることもなかった。大統領選挙はまさしく、隠されていたこうした力が、エネルギーとして、抗議の形で現れるきっかけとなった。この問題はすべての問題の始まりだ。

もしこの力を計算に入れ、使いこなすことができていたなら、体制や国家は、そこから欠点やマイナスの力の代わりに、プラスの力とその長所を享受することができただろう。そして危機をもたらし、それを悪化させる代わりに、友人を増やし、危機をチャンスに変えることも出来ていただろう。(現状から脱却するには?)危機を押さえつけ、それに対抗するという、その場限りの小手先のアプローチでは効果がなく、あふれるエネルギーを導き、利用することには繋がらない。

現在の状況は、互いに非難しあい、相手の個人、グループ、思想といったものを粛清しようとしている。まずこうした状況を立て直さなければならない。つまり、治安取りの締まりによって完全に押さえつけることで、悪化した現状を改善出来ないのであれば、信頼、参加、そして法の枠内での活動を呼びかけ、それらを互いに補完しあう政治や出版活動の合法的なアプローチの修復に着手すべきだ。

そうすることで、体制の堅固な基盤、つまり憲法や国会といったものへの信頼を構築し、現在の状況と国を、法を遵守する新たな状況に置くことが出来る。

ダリユーシュ・ガンバリー政府の支持者たちは選挙後に国に生じた危機の存在を認めず、そのために危機の解決が難しくなっている。彼らは真実に目を向けなければならない。危機のきっかけは、アフマディネジャードが選挙戦において、革命に功績のある対立候補を侮辱したことにある。

大統領は憲法に基づき、個々人の権利と尊厳を守らなければならないし、証拠も理由もなく、司法による立証も行なわれる前に、個々人の尊厳を傷つけるべきではない。
大統領は選挙後もこの手法を継続し、反対者に敬意を払ったり和解を求める代わりに、彼らを「木っ端ども」などと名づけ、国の情勢不安を助長した。また、抗議者の要望の一つは、憲法第27条に基づき、武器などを用いない穏やかな集会を催すことであり、それは憲法で保障されるべきものだ。許可を与えないことで、抗議者に違法な集会を開かせることを余儀なくさせるべきではない。

もし国務省が集会の許可を与えていたなら、逸脱したスローガンを目にすることもなかっただろう。現在政府側の支持者の過激主義者たちは、緊張の発生とその継続の中に自らの利益を見出している。こうしたグループは、自らのライバルを失脚させるか、その活動を制限することで、自らの利益を手にすることが出来ると感じている。彼らは反対者を根絶やしにするために、状況を過激にし、治安対策を強化することを求めている。このため、彼らは法的なアプローチをとるつもりはない。

ムーサー・ゴルバーニー
選挙後に国に危機が生じているという考えは受け入れないが、国が問題を抱えているのは確かだ。選挙の抗議者たちは、選挙を口実とし、それを悪用して、別のものを求めている。
(2に続く)

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