市場の取り引きは許可しても国定価格を遵守するよう要求...取り引きは市場価格
【デイリーNK 金泰弘 記者 2010年2月11日】
北朝鮮で2月4日に国定価格が発表された。これには、貨幤改革以後統制してきた市場の規制を全て解除して、国定価格での取り引きを許可するという意味がある。国定価格は5日から適用されている。
この日以降、全国のすべての市場で商売が許可されて、米やとうもろこしなど食糧の取り引きも許容された。

米の値段は1kg240ウォン、とうもろこしは1kg130ウォンだ。これは、貨幤改革以前の食糧の価格を100:1の割合で交換すると考えると、1kg25ウォンになるため、2ヶ月過ぎて値段が10倍近く上がったことになるといえる。

だが、市場では現在も、国定価格よりも高い市場価格で取り引きされている。保安員の目だけかわすことができればよいということだ。
北朝鮮政府は市場を許可する代わりに、国定価格で販売させようとしている。保衛部員らは「物価取り締まり班」を作り、食糧を隠している人や窃盗犯、国定価格より高い値段で販売している人たちを取り締まっている。

以下は、北朝鮮の内部消息筋が作成して、デイリーNKに送ってきた物価表である。

(C) デイリーNK

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