第8回 市民がアパート街で生き生きと廃品回収
アパート街の中でも、住民たちがはめいめい物売りをして小さな市場を形成している。目を引くのは、主に年配の女性たちが、空き瓶やペットボトルを集めている姿。楽浪地区は平壌の中心に位置するアパート街で、比較的裕福な階層が多いと思われる。
(取材・撮影 リ・ジュン 平壌 楽浪地区 02分38秒)

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金正日政権は「首都平壌は発展する革命の首都」という虚構を作るために、外国から訪問者には、常に見栄えの良いところだけを見せてきた。
リ・ジュンら北朝鮮内部の取材チームは平壌に潜入、知られざる北朝鮮の首都の姿を撮影するのに成功した。300万とも言われる人が暮らす平壌、その裏通りには、商売に励みたくましく生きる民衆の姿があった。
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動画 (02分38秒)  (C)ASIAPRESS

20110218_pyon_08_01金正日政権は「首都平壌は発展する革命の首都」という虚構を作るために、外国から訪問者には、常に見栄えの良いところだけを見せてきた。

リ・ジュンら北朝鮮内部の取材チームは平壌に潜入、知られざる北朝鮮の首都の姿を撮影するのに成功した。300万とも言われる人が暮らす平壌、その裏通りには、商売に励みたくましく生きる民衆の姿があった。

 

20110218_pyon_08_02年輩の女性たちが座り込んで空きビン集めに精を出し,めいめいが背嚢にビンを詰め込んでいる。いわば、廃品回収業。
このような映像が物語っているのは、首都平壌の老人たちが、しっかり市場経済に参加していること。1日に空きビン30本でも集めれば、結構なものが市場で買えるのだから当然といえば当然だ。老人たちは、自力で労働することで市場から代償を得ているのである。

この映像を平壌市民の「貧しい姿」と捉えるのは正しくない。廃品の回収→再利用、再加
工、あるいは中国への輸出 というリサイクルの流通市場が北朝鮮の中に成立していて、
平壌に住む人々もそこに参加して一生懸命労働しているのである。労働党や政府と関係の
ないところで動いている「民衆自立経済」だと言うことができよう。

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平壌・楽浪(ランラン)区域

 

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