◆「南朝鮮こそ人権廃墟地帯」「わが国に人権問題存在しない」と主張
12日付け朝鮮中央通信は「人権の廃虚の上でも言うことがあるのか」と題する論評を発表。最近韓国の李明博大統領が、北朝鮮の深刻な人権状況や生活悪化を指摘していることに対して激しく反発した。

この論評で、李大統領が北朝鮮の人権を取り上げたことを「茶番劇」「ヒステリー」「謀略」などとし、韓国こそが「極悪な親米・事大行為と反人民的悪政、ファッショ独裁の乱舞場」「民生地獄、自殺王国、人権廃虚地帯」と激烈に批判。
一方、自国の人権状況については、「人民大衆の自主的権利と創造的活動が制度的に保証されているわが国には、敵対勢力がけん伝している『人権問題』なるものが存在せず、また存在するはずもない」「国家と社会の堂々たる主人として自主的人間の真の自由と権利を享受しているわが人民の姿はむしろ、南朝鮮の同胞の羨望と憧れの的となっている」と自画自賛し強弁している。

北朝鮮政権は、国際社会から人権批判が向けられると、逆に他国の人権批判を激しく主張する傾向が強い。それは、体制維持のために国民に劣悪な人権状況を強いている現実を、自らの弱点として認識しているからだと思われる。

以下は、論評の全文。
李明博逆徒の反共和国「人権」ヒステリーが極度に達した。
誰それの「人権」や「民生問題」を取り上げて悪質な保守分子、売文紙を動員したあげく、人間のくずまで南朝鮮と海外のあちこちに駆り出して醜悪な「人権」茶番劇を演じている。

最近は、逆徒が直接出て「北の『人権問題』が核やミサイル問題よりも早急に取り扱われ、解決されなければならない問題」だとし、米・日両上司の「人権」騒動に相槌を打つ鼻持ちならない醜態を演じた。
ありもしない「人権問題」を世論化して、わが共和国の対外的権威と一心団結威力の影響力を防ぎ、各界で高まっている反李明博闘争と連北統一運動を無慈悲に弾圧するための奸悪な下心の発露である。

人民大衆の自主的権利と創造的活動が制度的に保証されているわが国には、敵対勢力がけん伝している「人権問題」なるものが存在せず、また存在するはずもない。
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