3月27日、シリア北東部ハサカ県デレク市内の公園でPYD(民主統一党:シリア最大のクルド政治組織)の集会が行われ、およそ300人の地元市民が集まった。

PYD(民主統一党)の集会では、PKK(クルディスタン労働者党)ゲリラ兵の殉教者の母親たちが娘や息子の遺影を持ち集まった。一番左の女性がひざに敷いているのは、PKKの指導者アブドゥラ・オジャラン氏の顔写真。(シリア北東部ハサカ県デレク市 3月下旬撮影:玉本英子)

 

この日はPYDと強いつながりを持つPKK(クルディスタン労働者党:トルコ、イラク、イラン、シリアなどで活動するクルド人武装組織)元司令官の追悼日。会場にはPKKゲリラ兵として戦い、亡くなった娘や息子の遺影を持った母親数十人が現れ、「シェヒッド・ナ・メリン(殉教者は死なない)」とのシュプレヒコールがこだました。
娘の遺影を持つ主婦のシリンさん(58)は「娘はクルド人がクルド人として生きていける社会を願っていた。私たちにとってシリアがいい方向に変わることを祈っている」と話した。
【シリア北東部ハサカ県デレク(アラブ名アル・マリキーヤ)  玉本英子】

市民300人が集まったPYD(民主統一党)の集会では、クルディスタン(クルドの地)を象徴する赤、黄、緑の旗がはためいていた。(シリア北東部ハサカ県デレク市 3月下旬撮影:玉本英子)

 

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