アパート建設現場には軍人たちの姿もあった。若い二人はへたり込んでいる。2011年8月平壌市大同江区域 撮影:具光鎬(ク・グァンホ)記者(アジアプレス)

アパート建設現場には軍人たちの姿もあった。若い二人はへたり込んでいる。2011年8月平壌市大同江区域 撮影:具光鎬(ク・グァンホ)記者(アジアプレス)

 

彼はまた
「金正恩は、人民生活の改善を積極的に宣伝できるとため平壌10万戸建設を推進しようとした。しかし資材不足と電力不足などによりずさん工事が多発し、住民の不満が高まるや、中断することにしたものと思われる」と推測、さらに
「最近、金正恩は、住民生活とは直接的な関連のない、短期的な成果を宣伝できる建設事業を集中的に進めている。具体的には平壌中心区域を中心にしたウォーターパークや体育施設、公園整備などだ」
と説明した。

一般家庭用のアパートが完工されないまま放置されていることで、入居予定だった住民の苦痛はますます高まっているという。

この取材協力者は
「一般住宅を撤去する過程で、党から他人の家に居候することが指示された。しかし4年が経過する現在も一つ屋根の下に他人同士の二世帯が暮らす家庭も多い。家の主は追い出そうとするが、仕方なく居候している住民は行く当てもないため、頻繁に衝突が起きている」
と話した。
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