タルビヤテ・モダッレス大学のキャンパス

タルビヤテ・モダッレス大学のキャンパス

 

◆大学院、はじまる
9月も半ばを過ぎた頃、イランの各種学校は3ヶ月余の長い長い夏休みを終え、始業式を迎えた。大学院も例外ではなく、私もまた、30代半ばにして再び手に入れた学生生活をスタートさせた。

ところが新学期初日、単位登録の手続きを行う中で、早くも2つの大きな間違いに気がついた。
私はこのタルビヤテ・モダッレス大学院で、イラン近代史を専攻するつもりだったのだが、蓋を開けてみると、近代史の授業が始まるのは2年目の後期授業であることが判明した。

この大学院の歴史学専攻には、古代イラン史とイラン・イスラム史(つまりイスラム化以降のイラン史)の二つの選択肢があった。入学願書を提出する際、学部事務室で事前に尋ねたところでは、イラン近代史をやりたければ、イラン・イスラム史を選択すればいいとのことだった。

単位登録の段になって分かったのは、イラン・イスラム史専攻では、イランがイスラム化を始める7世紀の歴史から順を追ってやっていかなければならないという。実際には、イスラム軍の侵攻によって滅亡するサーサーン朝ペルシアの歴史からカリキュラムに含まれている。長いイラン・イスラム史の中から近代史だけを選択できるわけではなかったのだ。

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