81歳だという日本人女性。トランプ占いに没頭していた。部屋の中に金日成―金正日の肖像画がかかっている。2010年6月平安南道 撮影 キム・ドンチョル(アジアプレス)

81歳だという日本人女性。トランプ占いに没頭していた。部屋の中に金日成―金正日の肖像画がかかっている。2010年6月平安南道 撮影 キム・ドンチョル
動画 (12分14秒)  (C)ASIAPRESS

◇香川県出身、夫他界し平安南道で困窮生活

北朝鮮には在日朝鮮人の帰還事業で共に渡航した日本人配偶者が暮らしている。
2014年5月29日、「北朝鮮に在留する全ての日本人に関する調査を実施する」ことで日朝両政府は合意した。日本人妻(配偶者)とその子供たちも、もちろん調査対象である。しかし、日本の家族と音信不通、行方知れずになった人が多い。

日本人妻は北朝鮮で、いったいどんな生を送ってきたのか。2010年6月、アジアプレスの北朝鮮内部の記者、キム・ドンチョルは、ある日本人妻のもとを訪れた。

香川県出身だという81歳の日本人のおばあさん。暗い部屋は敷物が剥がれコンクリートむき出し。「水も出ない、配給もない」と言う。相当に困窮しているようだ。
キムのカメラが捉えた平安南道の陋屋にひっそり暮す日本人妻の姿を報告する。(石丸次郎)

※1959年に始まった在日朝鮮人の北朝鮮への帰還事業で、9万3000人あまりが北朝鮮に渡ったが、うち7000人弱が日本国籍者だった。その多くは朝 鮮人の夫について北朝鮮に渡った日本人妻及びその子供たちだ。北朝鮮に渡った日本人妻(配偶者)は統計上はおよそ1800人とされるが、渡航前に日本国籍 を離脱した人が相当数いたため、その実数はずっと多いと思われる。

次のページで動画がご覧になれます↓