◆それでも責任をとらない人たち

R:核兵器を持ちたい政治家たちと、原子力で儲けたい電力会社。この両者の野合で癒着が進み、そして福島第一原発事故が起こったということでしょうか。

小出:はい、おっしゃる通りです。政治家はひたすら核兵器を作れる力を持ちたい。電力会社を含めて原子力に群 がった産業は、とにかく金儲けをしたい。この両者が集まって、とにかく原子力を推し進め、「少しぐらい危険でも、過疎地に押し付けておけばいいだろう」と いうことでやってきたわけです。けれども、残念ながら福島第一原子力発電所で、本当に恐れていた事故が起きてしまったのですね。

内藤さんご自身はそれで反省して、今のような証言をするようになっているわけですけれども、ほとんど誰一人として責任を取っていないわけです。

R:そうですね。

小出:もう世紀の大犯罪だと私は思いますし、責任者を必ず処罰したいと願います。

R:戦争でも責任を取らない、原発事故でも責任を取らない国だということですね。

小出: そういうことです。
資本主義経済の論理で原発のコストを計算をすれば、維持することはとうてい不可能だ。にもかかわらず、原発が日本でこれほど多く建設されてきたのは、政治 と密接に結びついてきたからにほかならない。政治家は多額の献金を受け、電力会社は絶対に損をしない儲ける仕組みを政治に作らせた。そのツケを払わされて きたのは国民だが、今やそのツケは、未来永劫、幾世代を経ようとも、支払い切れるレベルのものではなくなってしまった。

※小出さんの音声をラジオフォーラムでお聞きになれます。

「小出裕章さんに聞く 原発問題」まとめ