シリア人記者フェルハッドさんの妻と二人の幼い娘。女児は5歳と2歳半。シリア・コバニから脱出し、一緒にトルコからゴムボートで闇夜の海を越え、ギリシャにたどり着いた。コバニ近郊ではISの包囲が続き、故郷を捨て、ドイツに向かうことを決意した。写真はフェルハッドさんが、ギリシャ通過後の移動途中に撮影。(フェルハッド・ヘンミさん撮影:2015年9月)

シリア人記者フェルハッドさんの妻と二人の幼い娘。女児は5歳と2歳半。シリア・コバニから脱出し、一緒にトルコからゴムボートで闇夜の海を越え、ギリシャにたどり着いた。コバニ近郊ではISの包囲が続き、故郷を捨て、ドイツに向かうことを決意した。写真はフェルハッドさんが、ギリシャ通過後の移動途中に撮影。(フェルハッド・ヘンミさん撮影:2015年9月)

今年9月、武装組織イスラム国(IS)の包囲が続くシリア北西部のコバニからドイツへ脱出したアル・バヤン紙の元特派員フェルハッド・ヘンミ記者(30)と家族は、トルコ西部の海辺からゴムボートで海を越え、ギリシャの島に上陸、小さな町ナタリーニアにたどり着く。そこは世界中から難民認定を求める人びとであふれていた。難民として書類手続きの順番待ちで大混乱になっていた。電話で直接話を聞いた。【聞き手:玉本英子】

◆ストレスから難民どうしで いさかいも
やっとのことで、ギリシャ・ナタリーニアの町に着いたのですが、そこは難民としての書類記入手続きをする人びとであふれていました。まずは順番待ちをしなければなりませんでした。果てしない人の波に、何日待てばよいのかも分からず、不安でたまらなくなりました。私たちは身分を証明するものなどなく、ギリシャにとっては「違法入国者」の扱いです。そのためホテルなどに宿泊することもできず、順番待ちのあいだ、家族は森の中に滞在することになりました。

海上でギリシャ沿岸警備隊の警備艇に救助される難民。安物の小さなボートには穴が開いていることも少なくなく、天候次第で波に飲まれて転覆、沈没することもある。(ギリシャ沿岸警備隊撮影映像)

海上でギリシャ沿岸警備隊の警備艇に救助される難民。安物の小さなボートには穴が開いていることも少なくなく、天候次第で波に飲まれて転覆、沈没することもある。(ギリシャ沿岸警備隊撮影映像)

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