今年9月、シリア北西部のコバニからドイツへ脱出したアル・バヤン紙の元特派員フェルハッド・ヘンミ記者(30)と家族。幼い子どもを抱えボートで海を越え、ギリシャの島に上陸。その後、アテネからマケドニア、セルビアを経由してハンガリーに入った。一家が目指す先はドイツだ。なぜ多くの難民がドイツを目指すのか、電話で直接話を聞いた。【聞き手:玉本英子】

フェルハッドさんが携帯電話のカメラでマケドニア移動中に撮影した写真。故郷コバニからの難民たちだ。ほとんどの人たちが親戚のいるドイツなどを目指した。(フェルハッドさん撮影:2015年9月)

フェルハッドさんが携帯電話のカメラでマケドニア移動中に撮影した写真。故郷コバニからの難民たちだ。ほとんどの人たちが親戚のいるドイツなどを目指した。(フェルハッドさん撮影:2015年9月)

◆なぜ私はドイツを目指すのか
ギリシャの島にある町で出会った同郷コバニ出身の人たち14人のうち、半分ちかくがドイツを目指すということでした。私は英語が話せるので、当初イギリス行きを考えていました。しかし、また非合法な手段で海を渡るということは幼い子どもたちには過酷すぎると感じ、断念しました。

そして私たち家族もドイツ行きを決めました。想像してみてください。見ず知らずの国で生きていくのは大変なことです。誰も助けてはくれません。ドイツには、シリア内戦前に移住した私のきょうだい3人や、親類や知人が多く暮らしています。もちろん言葉の不安はありますが、親類がいるのは心強いと思いました。

ギリシャからの越境行為を統制するために投入されたマケドニアの警察部隊。一部で難民たちとの衝突も起きている。(2015年8月・マケドニア警察撮影映像)

ギリシャからの越境行為を統制するために投入されたマケドニアの警察部隊。一部で難民たちとの衝突も起きている。(2015年8月・マケドニア警察撮影映像)

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