Q. アラカンとラカイン(ヤカイン)の違いがごっちゃになってしまいます。
A. 上記でも説明しましたように、「アラカン」の意味は大きく2つあって、現在のミャンマーのラカイン州とバングラデシュのチッタゴンを含むかつてのアラカン王国に暮らすアラカン人(ラカイン人、ベンガル人、ロヒンギャ、チャクマ人など)が一つ。

もう一つが、そのアラカンという呼び方が英語に引き継がれ、ミャンマー国内のラカイン州(ラカイン人)を狭義で指す場合です。

Q.なぜ、そのラカイン州からロヒンギャたちが逃げ出しているんですか?
A.繰り返しますが、外国人を追い出す軍政の政策です。それが具体的に法律として実施されたのが1982年の国籍法ですね。

英国植民地化で、バングラデシュのチッタゴン地域から来た労働者がそのままミャンマー側に留まり続けたといっても、独立後、ミャンマーで生計を営んでいた人びとを、国籍を奪って追い出すのは許されません。(つづく)
<【特別連載】ミャンマーのロヒンギャ問題>記事一覧

宇田有三(うだ・ゆうぞう) フリーランス・フォトジャーナリスト
1963年神戸市生まれ。1992年中米の紛争地エルサルバドルの取材を皮切りに取材活動を開始。東南アジアや中米諸国を中心に、軍事政権下の人びとの暮らし・先住民族・ 世界の貧困などの取材を続ける。http://www.uzo.net
著書・写真集に 『観光コースでないミャンマー(ビルマ)』
『Peoples in the Winds of Change ビルマ 変化に生きる人びと』など。

 

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