家が破壊された住民たちだろうか。呆然としている。9月初旬に撮影:国際赤十字赤新月社

家が破壊された住民たちだろうか。呆然としている。9月初旬に撮影:国際赤十字赤新月社

収穫被害補填のため分配減らされ農民反発
一方、今回の水害では農耕地も大きな被害を受けた。ちょうど収穫作業が始まる時期に当たり、農民の食糧分配に問題が起こっている。取材協力者は次のように述べる。

「被害が大きかった協同農場の農民に対する分配について、農場管理委員会が、被害の少ない農場の農民の取り分を減らして充当しようとしたため、『農場の保有する食糧には手を付けずに、農場員にだけ負担を強いるのはどういうことだ』と反発が強まっている」。

協同農場の党委員会は「被災者と負担を共有しなければならない」として、農民たちの不満をなだめようとしているが、納得しない農民との葛藤が深まっているという。

破壊された家からかき集められた柱や板切れと家財道具。9月初旬に撮影:国連開発計画(UNDP)

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