◆以前から続いていた武装勢力の攻撃
武装組織イスラム国(IS)が支配するイラク北部モスルの奪還作戦が10月17日に始まった。イラク政府軍、クルド・ペシュメルガ部隊による作戦は、米軍をはじめとする有志連合軍の支援を受けて進められている。

モスルは、ISが台頭する以前からスンニ派武装組織の動きが活発で、駐留米軍、イラク軍への攻撃が繰り返されてきた。ISが2014年にモスルを制圧する前、イラク軍が武装勢力掃討戦を展開していた時期の取材(2010年4月)と、のちにISがモスルを制圧して以降のIS公表写真などを交えながら、その変化を写真で解説する。(玉本英子)

【関連写真をみる】IS支配地域から脱出したばかりのスンニ派住民の女性たち(写真8枚)

イラク陸軍・第2師団を取材。部隊の管轄区域はモスル東部地区。写真は武装組織拠点の制圧訓練。写真中央が拘束される役の兵士。結束バンドで手を縛り、シャツを捲り上げて目隠しをされている。(2010年・モスル:撮影・玉本英子)

イラク陸軍・第2師団を取材。部隊の管轄区域はモスル東部地区。写真は武装組織拠点の制圧訓練。写真中央が拘束される役の兵士。結束バンドで手を縛り、シャツを捲り上げて目隠しをされている。(2010年・モスル:撮影・玉本英子)

イラク軍兵士は、アラブ人、クルド人、トルコマン、キリスト教徒など様々な民族、宗派から構成されていた。地元モスルのほかに、南部バスラ出身など各地からの兵士がいた。掃討作戦という最前線の任務だが、兵士の志気は高かった。(2010年・モスル:撮影・玉本英子)

イラク軍兵士は、アラブ人、クルド人、トルコマン、キリスト教徒など様々な民族、宗派から構成されていた。地元モスルのほかに、南部バスラ出身など各地からの兵士がいた。掃討作戦という最前線の任務だが、兵士の志気は高かった。(2010年・モスル:撮影・玉本英子)

防弾チョッキとヘルメットを着用し、モスルに展開するイラク軍部隊に同行した筆者。車両は路肩爆弾で狙われるほか、路上に展開すると、遠方からの狙撃で狙われることもあり、絶えず緊張のなかでの取材だった。(2010年・モスル)

防弾チョッキとヘルメットを着用し、モスルに展開するイラク軍部隊に同行した筆者。車両は路肩爆弾で狙われるほか、路上に展開すると、遠方からの狙撃で狙われることもあり、絶えず緊張のなかでの取材だった。(2010年・モスル)

イラク第2の都市モスルはフセイン政権崩壊後、武装勢力の活動が続いてきた。写真はモスルのイラク軍検問所。市内中心地ではおよそ200メートルおきに設けられ、厳しいチェックが行われていた。(2010年:撮影・玉本英子)

イラク第2の都市モスルはフセイン政権崩壊後、武装勢力の活動が続いてきた。写真はモスルのイラク軍検問所。市内中心地ではおよそ200メートルおきに設けられ、厳しいチェックが行われていた。(2010年:撮影・玉本英子)

【関連写真をみる】イスラム国(IS)支配下のモスル市内(写真7枚)

次のページへ:鉄条網をほふく前進でくぐりぬける訓練... ↓

★新着記事