(参考写真)公設市場で雑貨を売る女性。胸にぶら下げた身分証と赤いチョッキは、当局に場所代を払って登録した証だ。2013年8月両江道の恵山市にて撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

 

金正男殺害事件で世間は大騒ぎである。さて、そもそも北朝鮮国内の庶民は金正男氏の存在を知っているのだろうか?

2月17日に通話した両江道の女性は次のように述べた。
「金正男のことを知っている人は多いですよ。幹部連中は皆知っているし、庶民にも知っている人がいます。私は南朝鮮のラジオを聞いて知りました。

金正恩は三番目の息子で、金正男というのが長子で、金正哲というのと合わせて息子が全部で三人いると。金正男が偽造パスポートで日本へ行って拘束されたとか、放送はそんな内容でした」

金正男殺害事件についても訊いたが、事件については知らなかった。
「金正恩が兄の存在自体を怖れて殺したのではないでしょうか。なにも殺さなくてもいいのに、恐ろしいことです」。
関連写真:哀れな女性兵士たちの素顔 (2) 母親が心配する軍内のセクハラと栄養失調

金正男氏殺害に関する情報は、これから中国国境を通じて国内にどんどん流入していくだろう。

金正男氏殺害の真相はまだ明らかではないが、事件は北朝鮮内で「金正恩氏による兄殺し」と意味づけられて拡散していくに違いない。(石丸次郎)

※アジアプレスでは北朝鮮国内に中国の携帯電話を投入して通話している。

(参考写真)雨の中、女性たちが真剣な面持ちで集まり話をしている。撮影者によると近所で押し入り強盗事件があったとのこと。2013年8月両江道の恵山市にて撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

次のページ:コメが入っているのか、大きなズタ袋を自転車に載せて運んでいる など2枚の写真