(参考写真)電卓で計算する商売人の女性。2013年8月恵山市場にて「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

 

アジアプレスでは、北朝鮮国内の取材パートナーに依頼して、12月29日に北部の咸鏡北道の都市部と両江道の計3地点で市場の物価調査を行った。

前回12月21日にの調査と比べ、ガソリンが約23%、軽油は約34%の急騰したのが目立った。「燃料価格が今後上がるという噂が流れている」と調査者たちはコメント。
関連写真:外国人が絶対に入れない平壌の市場の様子(10枚)

各物価の上昇の原因が経済制裁の影響によるものなのか、情報が不足していてはっきりしないが、これまで安定していた対中国元の実勢交換レートが5%強下落したことから、輸出減少による外貨不足が現れ始めた可能性がある。(石丸次郎)

※12月29日の基本物価は次の通り。価格は1キロ当たりの朝鮮ウォン。

ガソリン
20,800ウォン
(約276.8円)

軽油
10,400ウォン
(約138.4円)

北朝鮮産米
4,900ウォン
(約65.2円)

トウモロコシ
2,100ウォン
(約27.94円)

中国1元
1,300ウォン
(約17.3円)

北朝鮮国内の市場物価の変遷(作製アジアプレス)

 

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