(参考写真)公設市場で働く女性。幅80センチの売り場の経営者である。2013年8月に恵山市にて撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

3月後半、北部地域に住む40代のシングルマザー・金ミオクさん(仮名)にロングインタビューした。娘を育てながら懸命に働く金さんの日常、夢、為政者への思いをシリーズで紹介する。その二回目。(石丸次郎/カン・ジウォン)

◆どんどん悪くなる電気事情

――最近、電気事情はどうですか?

 来ませんよ。電気なしの暮らしです。時には夜明け2時に頃に来ることもありますが、皆寝ている深夜に電気送ってどうしろというのでしょうね。

――電気は一日平均何時間くらい来ますか?

 国の電気は幹部らの家には1日8時間来る所もありますが、一般世帯には1~2時間程度。毎日ぴったり決まっているわけじゃないから。

注 4月後半になって金さんに確認すると、ほぼ絶電状態であるという。

――水道の状況は?

 川の水を汲んで飲む人もいます。冬は、平屋は水道管が凍って(出ない)けれど、アパートは水道が出ます。

――アパートの5階以上でも水は出ますか?

 いえ、5階以上は出ませんよ。1階まで降りて来て水を汲んでいくしかないです。水圧が弱くて。

注 電力難でポンプが動かせず3階以上では水が出ないことが多い。

◆子供の将来は?

――お子さんの将来について、母親として何をしてあげたいですか?

 息子は軍隊に行きました。娘は●年生です。息子は労働党員になれたら将来の発展に役立つでしょう。娘は歌が上手なので、平壌の中央芸術団のような所に行ってくれればいいですね。いい待遇を受けられるから。ここの人々は、皆そのため一生懸命です。

――外国には行かせたくないですか?

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