ミサイル発射実験成功に大喜びする金正恩氏。住民生活を無視して評判を落とした。2016年8月の労働新聞より引用。

◆金正恩元帥は天才凌ぐ「万才」

――金正恩―トランプ会談について、周囲の反応はどうですか?

 米国と会談するのを見てすごいと人々は言っている。首領様、将軍様(金日成、金正日)が成し遂げられなかったことを、年齢の若い元帥様(金正恩)がやってのけたで、「万才」(天才以上)だと言っている人もいます。

――あなたはどう思いましたか?

4月に文在寅(ムン・ジェイン)と会談する前までは、金正恩を好きな人なんかいませんでしたよ。嫌いだなんて大っぴら言えないだけで、不平不満が多かった。しかし4月に(板門店で)会談した時、人々は嬉しくて泣いたし、統一になるぞと喜びました。トランプとまで会談したので、「今は元帥様しかいない、私たち(の暮らし)をよくしてくれるだろう」と、期待がとても大きくなりました。評価は良くなったと思いますよ。

――トランプ氏に対する印象は?

ただの戦争狂人だと言われていた。写真だけを見ては分かりませんが。我々が核を持っていて強いから、米国は怖気ついたのではないですか。知り合いの軍人は、「豊かな国は戦争を恐れる。元帥様はそのような弱点をしっかり活用した」と言っていました。軍隊では、そのように教育しているのです。

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