◆出所者の脱北を警戒して監視

服役中に離婚したり、家族が脱北、死亡して、出所したものの行き場のない人もいる。そのような場合は、警察が主導して、元の職場の同僚や近隣の家に同居させているが、当然嫌がられることが多い。

さらにもう一つ、警察にとって厄介な問題がある。出所者たちの脱北である。教化所に服役した人の中には、中国に脱出して捕まり強制送還されてきた人が多い。一度中国生活を経験すると、北朝鮮で暮らすことを耐え難いと考えるケースが多く、再び中国への脱出を試みる人が後を絶たないのだ。

「会寧市では、出所者の脱北を憂慮して、警察が職場や家庭を毎日訪ねて行って監視している。警察は、出所者の暮しの面倒も見よと中央から命じられているわけで、えらく苦労している」

取材協力者はこのように伝えてきた。

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。