労働新聞は次のような日本社会分析を披露してこき下ろした。

「驚くべきことは、殺人を犯した者たちに罪責感というものが少しも見当たらないこと…日本社会では恐ろしい殺人犯罪が発生するのは日常的なこと…日本で発生している殺人犯罪は、人間憎悪の思想が蔓延して腐り病気になった資本主義社会の真の姿を見せている」

北朝鮮国営メディアの柄の悪さは今に始まったことではないが、罵詈雑言のオンパレードだ。

◆韓・米非難は自粛し日本を標的に

労働新聞は普通6面で発行される。1面から4面にかけては主に指導者の礼賛と国内のニュースが掲載され、5面と6面は反帝国主義教養、階級教養と短く外国情報を扱うの普通だ。反帝国主義教養の主な攻撃の標的は米国と日本で、階級教養では、主に韓国とそれに同調する国内の敵を取り扱ってきた。

だが、今春から韓国、米国との対話ムードが続く中で、反帝国主義教養の攻撃対象は日本にはっきり集中している。例えば、3月26日付けの朝鮮中央通信は論評で、
「社会全体が丸ごと反人権犯罪によって腐り切った戦犯国家の日本」、「日本社会で父母が自分の子どもを殴り殺すことぐらいは極めてありふれたこと」と日本社会を悪し様に罵り、あげくには、「自分らの変態的な性的快楽を追求して東京の都心に世界にない高齢者遊郭まで運営」との悪態まで飛び出した。

だが、労働新聞は情勢の変化によって非難と自制を繰り返すメディアだ。現在のように、韓国、米国との交渉・対話の足踏みが長く続くと、非難の対象は、また日本から韓国、米国に戻って行くだろう。(パク・ヨンミン)

★新着記事