(参考写真)砂金採りをする女性。2008年10月黄海南道にて撮影シム・ウィチョン(アジアプレス)

◆重労働の砂金採りに貧困者が従事

この取材協力者によれば、現在、貿易機関や個人が運営する砂金採取場では、25中国元程度の日当で働く労工が少なくないそうだ。25元は、北朝鮮の庶民からすればかなりの高給だが、「労働時間は朝から深夜に及び、相当な重労働だ」という。

「働いている人の大部分は、給与も配給もほとんど出ない職場に配置された労働者たちで、勤務先に一定の金額を収める代わりに出勤を免除してもらって働いている。また、貧困世帯の主婦も少なくない」
と取材協力者は伝えてきた。

この暴行死事件の情報は恵山市内に瞬く間に広がった。別の住民は、「社会主義なんていうが、今では人命よりもカネの方が重い世の中だ。カネがない者は殴られて死んでしまう社会だ」と嘆いた。(カン・ジウォン)

※アジアプレスでは北朝鮮国内に中国の携帯電話を搬入して連絡を取り合っている。

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