◆権力機関だけ与えて人民にはナシに憤り

「権力機関では、副業して自力で特別配給を出し、党機関は貿易会社の支援を受けて、食用油、砂糖、豚肉、化学調味料などが出た。強盛会社(貿易会社)の茂山支社では、従業員に100中国元(約1500円)と白米20キロ、食用油5リットルを供給した。茂山郡の住民たちは、『国家機関は、住民には「祝日特別配給」を一切出さないくせに、自分たちや貿易会社の連中は受けとっている。とんでもなく間違いっている』と憤りの声が出ている」。

軍兵士はどうだったのだろうか? 協力者が調べたところ、茂山郡駐屯する軍部隊には、10.10節に兵士一人当たり豚肉100グラムが供給されたという。また、茂山郡人民委員会では、地元の食品工場を利用して、子供向けの国産菓子の供給を計画したが、工場側の求める代金の予算が確保できず生産できなかったという。

「国に金がないということだ。9.9節と10.10節は国家的な祝日だから、何がしかは住民に供給し、これまで中断されたことはなかった。今年は歯ブラシ1本、歯磨き粉ひとつ供給できなかった」
協力者は報告をこう結んだ。

なお、2018年度も、10.10節「祝日特別配給」は皆無だったという報告が各地から届いていた。(カン・ジウォン)

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