ドタキャンについて協力者は次のように言う。
「当局から確かな説明はないのだが、電力事情が悪くて宿舎の暖房がままならず、平壌から来た出演者たちは凍えていた。芸術公演なんかできる状況ではないと思う」

三池淵地区は、2016年11月に金正恩氏が世界水準の国際観光特区の建設を命じ、最優先プロジェクトとして、国民に労力動員と資金供出を強いて突貫工事を続けていた。金正恩氏自身が昨年は3回、今年も2回、現地視察に訪れる熱の入れようだった。12月2日の竣工式には金正恩氏がテープカットして竣工式が行われた。

国連安保理による強力な制裁下でも「経済は順調」をアピールするため、三池淵建設は頻繁に国営メディアで報じられてきた。

だが、三池淵中心部に新築されたアパートは薪や石炭による暖房が禁じられ、電気暖房システムが導入されたが、停電続きで「アパートの内部は冷凍庫だ」と、地元住民の間で不満が募っていた。(カン・ジウォン)

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入し連絡を取り合っている。

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