8月上旬、鴨緑江を挟んで北朝鮮の新義州(シンウィジュ)と向き合っている中国丹東(タントウ)市を北朝鮮と中国の人・モノの往来について取材するために訪ねた。丹東は4月末に北朝鮮の龍川(ヨンチョン)で列車の爆発事故が起きた際、各国のマスコミが集まったことで有名になった地域。
知り合いもなく、初めての場所で中国と貿易をしている北朝鮮の人々を直接インタビューするのは非常に難しい。彼らは脱北者のように自分の国を捨てて出てきた人々ではない。国からちゃんと許可をもらって、商売をしている人たちなので、外国のマスコミと接触することは時に自分の墓穴を掘ることになる。
それにしても、現場の取材はいつも忙しい。カネさえ出せば自由に国境(河の上の国境線)を越えられる鴨緑江遊覧船を一週間の滞在中、6回も乗った。
ある日、鴨緑江公園をひたすら歩いていると、遊覧船の客引き中国人おばさんが私たちのそでを引いた。
「安くしてあげるから、船に乗れ!一人100元にしてあげる」
あはぁ〜?なに?昨日まで8元だったのに……一日で10倍以上の値上げ。ボッタクリだ。私たちが目を丸くしていると、
「じゃ、2人で100元」ときた。まったく無視する。
「分かったよ〜2人で50元」。「とんでもない」と言い返す。
「うるさいね〜じゃ2人で30元」。私たちは頑として首を縦に振らない。
「大サービスだよ〜2人で20元」。
取材のことで頭いっぱいなのに、おばさんからにもバカにされるような気がしてムカつく。一人10元なら乗ってもいいのだが、おばさんの外国人に対する態度が許せない。金輪際このおばさんの船には乗らないぞ。
4年後には中国でオリンピックもあるのだから、こんなボッタクリはやめてよ、と文句のひとつも言いたかったが、中国のおばさんは韓国のおばさんより怖そう。結構迫力がある。ちょっと言い出す勇気はなかった。
それでも、こんな中国がなぜか段々好きになるから不思議だ。ルール無視の交通マナーも汚い町もボッタクリおばさんも、なぜか子どもの頃を思い出すようで懐かしい。
(8月上旬)
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| 遼寧省の南東部に位置する丹東は、 鴨緑江を挟んで北朝鮮の新義州(シンウィジュ)と向き合っている。 | 鴨緑江大橋と鴨緑江端橋 |
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| 韓国(朝鮮)戦争の際、アメリカによって破壊された鴨緑江端橋 | 鴨緑江端橋を破壊させた爆弾の複製品 |
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| 錦江山公園から見渡した丹東市内と北朝鮮の新義州 | 丹東駅前広場に建つ毛沢東像 |
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| 丹東市税関の前は北朝鮮に行こうとするトラックやワゴン車、観光バスが順番を待っている。 | 中国に入るトラック。中国への輸出は各種水産物や鉱物、漢方薬の材料が多いという。 |
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| 北朝鮮の子供たち。暑さの中、鴨緑江で楽しそうに泳いでいる。 | 間近でカメラを向けても警戒心はない。魚釣りをしていたすごく痩せた老人。 |
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| 「21世紀の偉大な指導者、金正日同志万歳」というスローガンの前にぼんやりと座っている人々 | 丹東には北朝鮮が運営している食堂が10軒以上ある。 |
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| 北朝鮮の食堂で働いているお姉さんと記念撮影。写真撮影はいいが、ビデオの撮影は出来ない。彼女たちはここで3年間働いて、故郷に帰るという。 | 羊肉シャブシャブ。3人食べて、99元(約1500円)。安くてうまい。 |
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| 中国食堂 |


















