![]() 【右腕時計のアブ・ムサブ・ザルカウィ】 |
■ザルカウィの右腕時計
ザルカウィ映像や写真を見ていて気づいた人もいるかもしれない。彼は右手に腕時計をしている。
イスラム圏で取材をする際、男性の右手をさりげなくチェックするようにしている。右腕時計の人は、信心深い人が少なくないからだ。なので、その人の信仰への距離感を知るひとつの目安になることもある。
イスラム教では、左手は「不浄な手」。お尻は左手で洗うこともあり、時計は汚れないように右手にするのが合理的だ。だが、合理性だけが理由ではない。イスラム教徒のなかには、なんでもかんでもキリスト教徒のやっていることの反対のことをしないと気がすまない人もいる。普通の人はそんなのは気にもとめないが、"熱い"イスラム教徒ほど、この”逆さま主義”を貫いている人が多い。
イランでは、スーツは着ていてもネクタイをしない人がほとんどだ。ネクタイを「西洋文明=キリスト教社会」の象徴とみなすからとされる。あるいは、「襟とネクタイを結ぶ構図がキリスト教の象徴、十字のように見えるから」、という人もいる。
もちろん、右腕時計の人すべてが、キリスト教に対する”逆さま主義”意識を持っているわけではない。左利きだから右腕に時計をしているだけかもしれないし、余計な先入観は予断と偏見にもつながる。ただ、相手の信仰への距離感がわかれば、会話などの話題を微妙に選択することにも役だつので、自分なりに注目ポイントのひとつとしてきた。
ところで、イラク人はというと、この事実を知らない人のほうが多い。この話をすると、イラク人はきまって笑いだす。友人は言う。
「欧米が作りだしたパソコンや携帯電話は武装勢力だって使ってるぞ。キリスト教コンプレックスの裏返しなんじゃないかな」
やはりというか、当然というべきか、右腕に時計をしているビン・ラディン。
だが、その時計はTIMEX社のもので、一時、アメリカで話題になった。日本人人質事件のサラヤ・ムジャヒディンの戦士はアディダスのスニーカーといわれる。そして、ザルカウィの履いてるスポーツシューズはニューバランス社製だ。こうしたところもまた、注目ポイントなのである。
ビン・ラディンの右腕時計は、このリンクで↓ (ビン・ラディンはたまに左腕に時計をしていることもありますが…)
http://www.september11news.com/Oct7OsamahTV4.jpg
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イラク・トルコ・イラン・シリアにまたがるクルディスタン。分断民族クルド人とは。クルド問題とその他の地域も取材中 (坂本卓/アジアプレス)




