■はやくもWindows Vista …

Windows Vistaである。日本ではまだ発売前なのだが、イラクのクルド地域では、すでに堂々とVista(英語版)が売られている。開発者用のベータ版が大量コピーされたものだと思う。こちらではパソコンソフトは基本的にコピー品だ。
クルド地域を除くイラクでは、3年前まで、インターネット、携帯電話、衛星放送受信は、例外を除いて基本的には禁止だった。イラク戦争後、すでにパソコンや衛星放送の普及していたクルド地域からイラク各地に向けて猛スピードで流通が拡大。いまでは携帯ショップには3Gの最新機種が並び、衛星放送の普及率は、ほぼ100パーセントともいえる。インターネットも家庭でワイヤレス回線でできるようになった。チャットで若者が出会い、結婚する例も珍しくはない。武装勢力は、米軍車両を攻撃する映像をハデなテロップをつけた動画を、その日のうちにアップする。
プレイステーション2のソフトもコピー品。(PAL仕様)
イラク北部で流通しているものは、たいてが、隣国リアで大量「生産」され、持ち込まれてくる。
「日本じゃ、このゲームのソフト1枚で5000円ぐらいするんだよ」と店員に言うと、みな驚く。そして必ずと言っていいほど、「どうやれば日本に輸出できるか」と真顔できいてくる。
このWindows Vista、今秋に発売予定ともいわれるが、日本ではいくらで販売されるのだろうか。ちなみに、イラクでは、3000ディナール(約240円)です…。

【棚いっぱいに並んだプレイステーション2のソフト。最新ゲームは1枚1500ディナール(約120円)】
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イラク・トルコ・イラン・シリアにまたがるクルディスタン。分断民族クルド人とは。クルド問題とその他の地域も取材中(坂本卓/アジアプレス)




