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季刊誌 北朝鮮内部からの通信〜リムジンガン 第2号・夏号
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ico_new.gif北朝鮮―「表現の自由、言論の解放が必要です」[若者の声] リムジンガン
23歳青年が考える祖国の発展の条件 2
中国のような改革を
リム 中国と聞いて思い浮かぶものは?
キム 中国は朝鮮と同じ社会主義国だが、特色ある社会主義国ということになっている。しかし、看板は社会主義国でも…

ico_new.gif北朝鮮経済官僚極秘インタビュー リムジンガン
我が国の経済動向 13
「人は飢えとは妥協できない」
ケ・ミョンビン:さて、その食糧専売制の結果はどうだったのか? それは食糧供給体制を、決して以前の「配給制」に戻そうとするものではなかった…

ico_new.gif北朝鮮―映像取材ルポ 平安北道朔州(サクジュ)郡を行く 2 リムジンガン
[解説]辺境の軍需産業都市は寂獏としていた(承前)
実際に訪れて見てみると、金正日の論文で強調されていた、こぢんまりして上品な地方産業は影が薄く第二経済委員会傘下にあり、大口径の曲射砲を生産する…

ico_new.gif偽ドル[北朝鮮のことば] リムジンガン
平壌市の黄金原(ファングムボル)駅とキョンフン通り周辺の外貨商店(外貨でのみ販売する店)も、すっかり夜の闇に包まれた。いつしか人影も途絶え、もう両替をしに来る客もいそうにない…

ico_new.gif北朝鮮―「私は政治犯収容所に10年いた」 リムジンガン
北倉(プクチャン)18号管理所出所者の証言 12
「第18号管理所」事件
 ●事件の発端「申訴事件」(承前)
申訴者を放っておいたら自分たちが危ないということをよく知っているXの一派は、検閲員がテープを手に入れて平壌へと戻るやいなや…

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坂本卓のクルディスタン日誌 バグダッド従軍日誌(5) 戦争の「臨場感」(2007/04/24)

バグダッド従軍日誌(5) 戦争の「臨場感」

クルディスタン日誌というより、しばらくは「バグダッド日誌」ですが、そのまま続けます。
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<イラク軍従軍継続中>

【土のうを積んだ窓。司令部には狙撃やロケット砲攻撃が頻繁に加えられる】

いま、寝泊りしているのは、アーメル地区司令部の作戦会議室。空いていた会議室を使わせてもらって軍用簡易ベッドを組み立てている。建物の窓はすべて土のうが積まれ、外から見えないようにふさがれている。ロケット砲攻撃や狙撃で狙われるのだ。迫撃弾の爆発音や銃声、米軍ヘリからの機銃掃射の音が、とりわけ夜に聞こえてくる。大都会バグダッドの真ん中にもかかわらず、野戦司令部のような状態だ。

最近は、街角での激しい正面戦よりも、両派武装勢力はスナイパーを使う。時おり、パーンという乾いた狙撃の銃声が響く。ドーンという市場での自動車爆弾の爆発。低空で飛ぶ米軍の軍用ヘリの爆音。窓を砕くかのような重低音をバリバリと鳴らす。

映画では、再現できそうな空間も、次の瞬間に、窓から銃弾が飛びこんででくるかも、という切迫感、緊張感は再現できないだろう。そして住民にとって、この「臨場感」は現実の戦争の音や恐怖なのだ。

【上空を飛ぶ米軍のヘリコプター。軍用ヘリは民間ヘリと違い、すさまじく重低音】

「解放」から4年たったイラク。市民の前にもたらされたのは、自爆、殺害、誘拐におびえなければならない生活だった。こんな状態をもたらしたアメリカを非難するのは簡単だ。

問題は、いまアメリカ軍が出て行けば、治安はさらにムチャクチャになるということであり、出て行かなければ、武装勢力の攻撃は続き、米兵にも市民にも犠牲が出続ける、ということである。

この状況を、先月、バグダッドにいたアジアプレス綿井健陽は「残るも地獄、引くも地獄の米軍」と表現していた。

イラクがベトナム化している、といわれるようになってから久しい。昨年、「イラクは”ベトナム化”しているのか」という文章を書いた。(2006/11/15)
http://www.asiapress.org/apn/archives/2006/11/15165927.html
↑こう書いたら「米軍のイラク攻撃と占領を容認してるのですか」ときかれたのだが、そうではない。米軍が即時撤退すればあたかも問題が解決するかのように思っている人に、現実はそれどこれではない事態に至ってしまったことわかってほしい。

この考えは基本的にいまも変わらない。が、問題は、では解決策はなんなのか、ということだ。米軍に替わって国連平和維持軍が来ればいいのか、イスラム同盟やアラブ同盟の連合軍が来ればいいのか。イラク人の多くが、この「代替案」は、「もう遅い」「現実的ではない」という。

いま、イラクの現場にいる者なりの分析をするとすれば、アメリカにとってイラクは軍事的には苦戦しているが、利権は獲得しているのであり、その点から見れば「ベトナム化」なんてしてはいない、ということだ。

そしてそれに加え、もうひとつ。「現段階でイラクは内戦状態ではない」と私は見る。内戦をどう定義するかにもよるが、地区の住民にとっては、よそからシーア、スンニ両派の武装勢力が入ってきて、地元の過激な若者グループと合流して、抗争を繰り広げていると感じている。

政府機関には宗派の影響が色濃く反映されるようになり、たとえば、シーア派が牛耳る警察はスンニ派住民を根拠なく逮捕、殺害するなどを繰り返している。しかし、普通の住民レベルでは、相手宗派に不信感は抱くにいたったにせよ、「相手宗派を絶滅させる」などとは思ってはいない。


【狙撃や自爆の毎日。路地で好きなサッカーができなくなったと話す中学生アリくん。友だちの多くが街から引っ越したという。後ろは自爆した自動車(アーメル地区で)】

双方住民とも、「誰かが抗争を煽っている」という。解決への「希望」が見出せるとすれば、そこだろう。実際、イラク軍は、「よそ者を切り離すことがまず第一歩」とあれこれ工作を行なっている。テレビの政府広報ビデオでも、「アルカイダはイラクを破壊しにきた”よそ者”」というキャンペーンを繰り返す。もちろん、抗争が収まったとしても、将来、両派の間には大きな溝が残るのは間違いない。

「とにかくなんとかしてくれ」とイラク人誰もが言う。そして、もうひとつ、イラク人が口をそろえる言葉がある。
「もうかつてのバグダッドには戻ることはない」
(2007/04/24)
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イラク・トルコ・イラン・シリアにまたがるクルディスタン。分断民族クルド人とは。クルド問題とその他の地域も取材中(坂本卓/アジアプレス)