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小倉清子のカトマンズジャーナル〜最近、思うこと

最近、思うこと

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 最近、よく考えるのが、「あとどれくらいロルパを歩けるかな」ということだ。

定期的な運動をしているわけでも、とりわけ健康を気遣った生活をしているわけでもないため、年齢とともに体力が落ちていくのを実感する。

とくに、ここ1,2年は、ロルパを訪れるたびに、脚力と持久力が弱まったなと感じる。ロルパの道は、トレッキング・ルートになっている道でもないため、岩場や崖道など危険な所も多い。脚力がないために、足を踏み外したりすると、命にかかわることになる。

無理はできない。こうした山道を、人に迷惑をかけずに、あとどれくらい歩けるだろうかと、当地を訪れるたびに考える。

「あと数年だろう」というのが答えである。この間、なるべく頻繁に、なるべく長期間、ロルパを訪れて、記録を残しておきたい。

やりたいことをやってきた人生なので、大して野心もないのだが、「これまで誰も書かなかったネパールの歴史を書いてみたい」というのが、唯一の思いである。

一国の歴史を探るのに十分な時間はないので、ロルパにこだわるつもりだ。

それでも、「果たして数年でできるかな」という疑問がふと心をよぎることがある。

歴史を探るという作業は、それほど時間のかかる大変な仕事であると、最近、とくに実感している。ネパールではラナ家やシャハ家など、支配者側の歴史は残っていても、ロルパに住むマガルの人たちのように、国家から無視されつづけてきた人たちの歴史は、全くといっていいほど残されていない。

作業を始めたはいいが、暗闇のなかを手探りで進むような状況だ。

仕事をどういう形で残すかということも考えている。

結論として、再び学生になった。そして、ジャーナリストとしてよりも、リサーチャーとしての仕事に力を入れることにした。

残された時間で、あと「一仕事」できるかどうか、やはり体力づくりをしなければならないかなと思う今日このごろである。

写真は、2005年にロルパを人民解放軍のマオイストらと歩いたときのもの。彼らは、いったん歩き出すと、途中で休むことなく、その日の目的地まで、とにかく歩きつづける。

隊列を作って歩くため、歩く速度はそれほど速くない。当時は、彼らと一緒に何時間も歩くことができたが、今は無理だろう。


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