スクープ!世界初 これが北朝鮮・平壌の裏通りだ 第4回
船橋市場を出た取材チームのカメラは、楽浪地区のアパート街を練り歩いた。出くわしたのは、空きビンや缶・ペットボトルを集める女性の一群。廃品が活発に売買されている。映像を凝視しながら、ここ平壌が、まるで中国の地方都市のように思えてきた。
平壌のアパート街を密かに歩く (1)
取材 リ・ジュン
解説 石丸次郎
2007年8月下旬撮影


船橋市場から外に出ると、入り口付近は市場の中以上に人出で混雑している。場内で売ると「ジャンセ」(場税)を取られるので、外で座り込んで売っている。
何人かの女性の手にはビニール袋。食べ物を直に手で触られないようにしている。衛生に気を使うのもサービスだ。

市場の門前に座って商売する女性のたらいの中に、「イカスンデ」(イカめし)を発見。小100ウォン、大200ウォン。 100ウォンは4円程度。

取材者と女性たちの会話 Q=取材者 A空きビン集める女性
Q「空きビンありますか? 40ウォン? 売ってください。空きビン一ついくらですか?」
A「本当に買うつもり?買わないんだろ。こんなのは高いよ。酒を造る人が高く買っていく。安いのにしときなさい」
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これらの映像が物語っているのは
(1)首都平壌の老人たちが、しっかり市場経済に参加していること。
一日に空きビン30本でも集めれば、結構なものが市場で買えるのだから当然といえば当然だ。
老人たちは、労働力を提供して市場から代償を得ているのである。
この映像を平壌市民の「貧しい姿」と捉えるのは正しくない。
(2)そして、連載の第一回目でも述べたが、廃品の回収→再利用、再加工、あるいは中国への輸出 というリサイクルの流通市場が北朝鮮の中に成立していることを物語っている。
労働党や政府と関係のないところで動いている「民衆自立経済」だといえる。
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