スジャータの“正体”
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先日の記事で、「シャイラジャ・アチャルヤはインドで治療中」と書いたが、これは誤りで、現在、カトマンズ市内にあるティーチング病院のICUで治療を受けているようだ。
インドでは「神経科で治療」と報道されたが、実際には肺炎をこじらせた病気で、かなり重体のようだ。
コイララ首相の姪にあたるシャイラジャ・アチャルヤは、反国王の運動が盛り上がりだした時期に、王制を支持する発言をしたことがきっかけとなって党内外からの反発を招いた。
一方、コイララ首相の娘スジャータは、同じように王制支持発言をしても、まったく異なる運命をたどっている。
有力雑誌「Himal」と「Nepal」の両誌が、スジャータの入閣に関連した記事を掲載している。
両方の記事に共通しているのが、スジャータとネパール軍との関係である。
「Himal」によると、コイララ首相は以前から非公式にスジャータに対して、ネパール軍を“担当する”責任を与えていたようで、国防大臣の席を断固として他党に渡さなかった理由も、これを読むと納得がいく。
両誌が示唆しているのは、今年4月に制憲議会選挙が開催されなかった場合、7党の協力体制が崩壊する可能性が高く、そうなった場合、スジャータを首相とし、インド政府とネパール軍に支えられた政府ができるというシナリオである。
プラチャンダ党首も一昨日の記者会見で話していたが、「バングラデシュ型の、シビリアンの顔をもつ軍事政権」ということだ。
「Nepal」によると、スジャータは、入閣する少し前にニューデリーに行っているが、このときにインド政府だけでなく、モリアティ元ネパール駐在米大使にも会ったのではないかという。
「Himal」の記事によると、インド政府はインドを訪問したカトゥワル参謀長に対して、「4月までは7党に協力せよ。
しかし、4月に選挙ができなかった場合、軍が前面に出てくるシナリオの準備を」と指示を出したらしい。年始に問題となった「カトゥワル発言」は、これに基づくもので、コイララ首相が他党どころか自党内でも相談をせずに、勝手にスジャータを入閣させた理由は、「4月以降」を考えてのことだろうという。
スジャータはすでに、実質的に「首相代理」の仕事をしているとも伝えられている。
首相に渡ってくる重要書類はすべて「スジャータ経由」だという。
今日発売の「Nepal」には、スジャータがこれまでいかに「不透明や汚職スキャンダル」と関連してきたかに関する記事も掲載されている。
ネパールの将来は、本当にこの53歳の女性の手に握られることになるのだろうか。
そうした状況に陥らないよう、7党には何とか頑張ってほしいものだが・・・、現実は厳しい。




