誰がYCL事務所への手入れを指示したか?
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国営のラジオ・ネパールは、停電時でもなければ、ほとんど聞くことがない。
午後6時からのNepal FMと午後6時半からのKatipur FMで放送される30分ニュース番組は、停電とは関わりなく、自宅にいるときには毎晩聞いているのだが、停電のときには、これに午後7時からのラジオ・ネパールのニュースと、同じ局から続けて放送される「ガトナ・ラ・ビチャール」を聞いている。
「ガトナ・ラ・ビチャール」は、1本が長めのニュース解説番組で、かなり前から放送されている長寿番組だ。
ただし、番組を製作・運営するグループは政権交代とともに変わる。つまり、国王政府のときには、国王派のジャーナリストが製作し、ネパール会議派の政府のときには、同党寄りのジャーナリストが製作することになる。
そして、現在、この番組を制作しているのはマオイストである。製作チーフは、私もよく知っているマオイスト・ジャーナリストのサチン・ロカ・マガル。
彼はかつて、ロルパやルクムの山中で(なるべく高度がある峰から)、機器を抱えてあちこち移動しながら、「ラジオ・ガナタントラ(共和制)FM」を発信していた。彼の声は、ロルパに行ったときによく聞いたものだ。
そのサチンが今は、シンガダルバール内にある国営放送のスタッフとして番組を制作しているのだから、感慨深いものだ。
さて、今日の「ガトナ」では、警官隊が今夜もまだ、バインセパティにあるマオイストの文化部隊「サマナ」の事務所兼宿泊所を包囲しているというニュースを伝えていた。
昨日夜からの一連のYCL事務所への警察捜査は、シタウラ内務大臣ではなく、チャウダリ内務省国務大臣の指示で行われたことを今日のKatipur紙がスクープしていた。
シタウラ内務大臣はマオイストに近く、同情的であるというNC内からの批判があるために、蚊帳の外に置かれたのだろう。
しかし、国務大臣であるチャウダリは閣僚としてはシタウラよりも下である。
チャウダリに指示を出しているのは、おそらく、コイララ首相自身か、娘のスジャータ首相付き大臣、あるいは、ネパール会議派内の反マオイスト派(王制支持派)政治家だろう。
王制支持派には、かつて内務大臣を務めたことがあるクム・バハドゥル・カドカや、ゴビンダ・ラジ・ジョシなど、今も警察内部にパイプを持つ政治家が少なくない。
やはり、首相官邸内からの指示であるような気もするが。
こうした動きは、各地で問題行動を起こしているYCLに対する報復措置であるとともに、制憲議会選挙を妨害する意図も含まれている可能性もある。
もっとも、自分に時間がないことを知っているコイララ首相は、何としても4月選挙実施を望んでいるのだと思うが。
今後、選挙が近づくにしたがって、毎日のように、こうした出来事が続くのだろう。
マオイストを含めて、政党側には、何があっても我慢をしてほしいと思う。




