マデシ戦線との対話は結論が出ず
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長期ゼネストは内戦中も頻繁にあったが、覚えているかぎりでは、2週間が最長だったと記憶する。
当時、マオイストはカトマンズ盆地の経済封鎖を目的に頻繁にゼネストを呼びかけていた。
ロルパでは、政府側が食料供給を制限して、マオイストに対して兵糧攻めをしていたが、マオイストがハイウェーを封鎖すると、今と同様に、カトマンズに物資が届かずに物価が上昇したものだ。
しかし、当時は今のように、極端な燃料不足ではなかったので、市民も耐えることができた。
ガソリン・ディーゼル不足は極限に近づきつつあるのだろうか。
今日は何度かタクシーを利用したが、メーターで行ってくれるタクシーは皆無で、実際の料金の2倍から3倍の料金をふっかけられた。
マイクロバスはかなり数が減っているため、さすがに歩いては行けない距離のところには、タクシーを使わざるを得ず、今日は1000ルピー近くをタクシーに散財した。こうしたことは、そう何日も我慢できるものではない。
今日は統一マデシ民主戦線と、ネパール会議派のリーダーが会合をもった。
「7党との対話」と報道されていたが、実際にはネパール会議派とだけの会合だったようだ。首相官邸に集合した他党(UML)のリーダーは、またNCが何かを企んでいるのではないかと疑いのコメントをしていた。
明日に迫っている比例代表制の名簿届出の日程を延期するのではという噂が朝から広まっていたが、どうやら、統一共産党がこれに強く反対をしたらしく、今のところ延期の決定は伝えられていない。
Kantipur Onlineは、マデシ戦線がゼネスト中止を決めたと報道していたが、FMラジオは「決定はしていない」という戦線リーダーのコメントを伝えていた。
対話は明日も開かれることになっている。何とか、一日も早く対話解決をしてもらいたいものだ。
やるべきことが山ほどあっても、読みたい本が手元にあると、ついつい誘惑に逆らうことできず、佐藤優の『国家論』(NHKブックス)を読み始めた。
本の最初にある「人を殺す思想こそが、ある意味で本物の思想なのです」という言葉が、なぜか、すっと頭に入ってくる。
これには、「自分が掲げる大儀の前に、命を差し出す気構えができる」ことをも意味する。
この言葉に従うと、マオイストはネパールの歴史のなかで出現した、最大の「本物の思想をもった集団」ということになる。
実際に、彼らの“大儀”の前に、命を捧げる用意があった大勢のマオイストを私は知っている。
私自身は、共産主義思想に引きつけられたことはないのだが、考えてみると、「命を捧げる集団」としてのマオイストに興味を持って追いかけてきたのかもしれない。
マオイストと他党(とくにネパール会議派との)の最大の相違点がここにある。この点を忘れて、マオイストの問題を解決することは不可能だ。




