![]() 魚の骨のようなものをしゃぶる男児。95-98年の4年間に、推定200-300万人が命を失った。(1998年10月咸鏡南道高原郡 アン・チョル撮影) |
我が国の経済動向 5
「苦難の行軍」期の絶望と希望
石丸次郎:「苦難の行軍」の時期は大飢饉の印象ばかりが強烈だが、経済人として見て、朝鮮ではどんなことが起こっていたのか教えてほしい。
ケ・ミョンビン:「未供給」(配給途絶)という、国家権力の反倫理性のために起こった食料難、すなわち「苦難の行軍」の時期の社会惨状を言うならば、国家の無責任のために数百万の人々を餓死と放浪へ追いやり、はなはだしきは、食人現象(カリバニズム)まで発生することとなった。
そのような倫理の状態で、経済体系ももちろん破壊された。
預金者たちから信用をなくした朝鮮中央銀行の全国の支店は、実質上、全て破産した。
交通運輸網、電力網など、社会の物質技術的インフラも最悪の状態に陥った。
ほとんどの生産企業が盗難や略奪によって設備破壊、在庫損失を受けた。
支配人以下、全従業員が恒常的に共同して企業の財産を狙うのが企業文化、企業環境となった。
人民奉仕委員会傘下の産業と糧政(配給システム) が真っ先に変質・麻痺した。
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