水かけ祭り (上)

【イラワジ河の川岸に粗末な家が急増し始めたのは2000年以降。経済的に困窮している人びとの存在が外国人の目にも入るようになってきた】
ビルマの旧首都ラングーン(ヤンゴン)。表通りも薄暗くなった18時半過ぎ、パタパタと軽い音がするやいなや、ドーンという地響きを伴った落雷。とたんに激しい雨粒が落ちてきた。ラップトップパソコンを立ち上げ、写真編集を始めた矢先だった。やれやれ、やっと停電が終わり、通電したと喜んでばかりいられない。パソコンの電源を、慌てて落とす。
数日前、ビルマの西端ラカイン州を訪れたとき、停電復帰直後に四四〇ボルトの電流がコンセントに流れ、充電器を破損したばかりだった。その時、宿泊先のホテルでは、テレビのブラウン管は飛び、蛍光灯をはじめとする電灯類のすべておじゃんになった。どうやら安全装置が作動しなかったらしい。もっとも電気事情は、ここラングーンも同じ。高電圧のため変圧器が加熱で変形したこともある。十二分にも注意しなければならない。しかし、これだけ停電が続くと何もできない。
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