王制派が軒並み落選
まだ結論を出すのは早いが、このまま行くと、マオイストが圧倒的多数の議席をとって第一政党に、統一共産党(UML)とネパール会議派(NC)が第二政党と第三政党を分けることになりそうだ。マデシ政党のなかでは、マデシ・ジャナ・アディカール・フォーラムが最多の議席をとって第4政党になる可能性が出てきた。
政治学者らのなかには、「マオイストと統一共産党のあいだで選挙協力ができなかった場合、ネパール会議派に有利となりNCが第一政党になるだろう」と予測する人が多かったが、開けてみたら、こんな予測を吹き飛ばしてしまうほどにマオイスト旋風が吹き荒れたことになる。比例代表のほうでは、マオイストがさらに多くの票をとる可能性が高いため、“過半数”の夢の実現も近くなってきた。
開票が進むほどに明らかになってきたことは、“王制維持”を主張してきた政治家が軒並み敗北していることである。NCのスジャータ・コイララ、ゴビンダ・ラジ・ジョシ、クム・バハドゥル・カドカばかりでなく、元パンチャヤト政治家のスールヤ・バハドゥル・タパ元首相や国民民主党ネパールのカマル・タパ、国民民主党のパシュパティ・シャムシェル・ラナら全員がすでに落選確実となっている。
事前サーベイで「国民の半数近くが王制を支持する」などという結果が出たことを喜んで報道するメディア(日本も含めて)もあったが、こうしたサーベイがいかに信用できないか証明したことになる。
マオイストが第一政党になることが確実になったことから、すでに最初の大統領はプラチャンダになる可能性がささやかれている。マオイストは制憲議会の初日に大統領を選出することを主張しているが、NCとUMLは行政権を持たない大統領を主張しており、まず、この件で議論が沸騰しそうだ。
選挙後は引退すると宣言していたコイララ首相は、選挙後も政界を離れない意向を最近明らかにしだした。あるいは、最初の大統領としてコイララをという主張がNCやUMLから出る可能性もある。



