比例代表制のリストが出そろう
バスの長旅は、山歩きよりも疲れる。ネパール人仕様で、座席のあいだの間隔が狭いため、一般のネパール人男性よりも身長がある私は、脚をまっすぐに伸ばすこともできない。そのため、バスのなかでは、ほとんど眠ることができなかった。昨夜はさすがに、午後9時にはベッドに入り、一瞬のうちに寝入ってしまった。今朝、目が覚めると7時。
熟睡したあとの、とても気持ちの良い目覚めで、昨日の疲れもすっかりとれ、ロルパのリバンにいるあいだに再発した風邪も、大分良くなった気分になった。今日は午前中に一仕事終えたので、午後からはゆっくりと、先日お土産にいただいた、宮部みゆきの霊験お初の捕り物控を読んだ。私にとっては、最高のエンタテイメントである。
さて、比例代表で当選者を出した25の政党は、昨日、全党が当選者のリストを選挙委員会に提出した。今日発売の英字紙The Himalayan Timesが、全政党のリストを公表しているが、「こんな人が」という人の名前が入っていて面白い。たとえば、昨年末に最高裁で“第三の性”を持つ人たちの権利を勝ち取ったBDS(Blue Diamond Society)のスニル・パンタ氏が、ネパール共産党Unitedから当選。マオイストのリストには、最長老リーダーのキランや、最近、国王派からマオイストに転じたスールヤ・バハドゥル・センの名前もある。
ネパール会議派の学生リーダー、ガガン・タパも比例代表で当選となった。かつて内戦中に、ロルパやルクムで行動を共にした女性マオイストの何人かもリストのなかに名前を見つけた。これらのリストは、選挙委員会のほうで適格か否かを判断するために、まだ確定ではないが、80歳半ばのコイララ現首相から、20歳半ばの女性マオイストまで、なかなかバラエティに富んだ顔ぶれとなりそうだ。
ちなみに、統一共産党は、最高決定機関である常備委員会メンバーの誰もリストに入らなかった。選挙で大敗した同党は、党の全機関の解体・新結成要求が党員から出ているが、それを見越してメンバーが辞退をしたようだ。
一方のネパール会議派は、比例代表のほうも、小選挙区の立候補者を決めるときと同様に、コイララとデウバを含めた一部幹部が、決定機関である中央作業部会にかけずに、当選者を決めたことで問題となっている。コイララ派が6割、デウバ派が4割ということで決めたらしいが、「ネパールの唯一の民主政党」を自称する政党が、ここにきてもまったく非民主的な党体質を変えていないことを見せ付けてくれた。ここまでくると、「愚か」を超えて、「犯罪的だ」といってもいい。
マオイストの大勝後、最も興味深い反応を見せているのがインド政府だが、女性作家のマンジュシュリ・タパが、これに関して、とても面白い記事を書いている。興味のある方は、こちら(http://www.opendemocracy.net/article/india_in_its_nepali_backyard_0)をどうぞ。



