![]() かつての高級アイス菓子「エスキモー」が路上で売られている。利潤を得るためにアイディアを出し、商品を生産し、運んで、売る。自然発生した分業体制が「エスキモー」を全国に普及させた。(2003年8月両江道恵山市 アン・チョル撮影) |
我が国の経済動向 8
金さえあれば贅沢できる
石丸次郎 経済破綻した状態でも、ジャンマダンが国民を食べさせているのだから大したものだ。これは奇跡だと言える。
ケ・ミョンビン 国家による計画経済が出来なかった奇跡を、ジャンマダンが起こしている。ジャンマダンが成長した原因は、それらいくつかの奇跡を創り出したからだ。
もちろん、破綻した配給制に代わって飢餓から人民を救った功績は言うまでもない。それ以外にも目に見える功績も少なくない。その中からいくつかを見てみることにしよう。
平壌市民は、六〇年代まで食べていたものの、その後すっかり忘れてしまっていた魚の味を、新しいジャンマダンが発生した九〇年代後半になってやっと思い出すことができた。
六〇年代後半、平壌市民に東海(日本海)の冷凍水産物を配給するという方針があったのだが、七〇年代に入って様々な理由でうやむやになってしまった。平壌では西長(ソジャン)洞(平壌市普通江(ポトンガン)区域)などに二つあった水産物直売店を通してしか手に入れることができなくなっていた。
それが八〇年代になってようやく、一部の平壌市民への水産物配給が実現した。冷凍品にすぎなかったが、それでも魚の味を味わえる特別待遇を受ける「市民」は幹部たちだけだった。
しかし今、平壌の新しいジャンマダンに行けば、昨日海で獲れたばかりの活ヒラメも、金さえ出せば買うことができるようになったのだ!
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