10ルピーのトウモロコシとアパートメント
気づかぬうちに、ジャカランダの花の季節になっていた。街路樹は連日の雨をともなう強風で、すでに花がかなり散っている。今年は雹が何度か降って、庭にあるジュナールの木の葉や、花がずいぶんやられてしまった。
ロルパ名物のトウモロコシはまだだったが、ナラヤンガートやラマヒなどのハイウェー沿いではすでに焼きトウモロコシを売っており、夜行バスの旅の途中、目に付くたびに買って食べた。カトマンズの街頭では、焼いたトウモロコシを10ルピーで売っているところもあるが(去年までは5ルピーだった)、地方ではまだ1本5ルピーである。
自宅でおやつにするために、外出したときにたまに数本をまとめて買って帰ることがあるのだが、カトマンズのトウモロコシは値段が倍する割には甘くなくて美味しくない。いつも、損をしたような気分になる。
今日は、最近、首都圏で流行っているフラット形式のアパートメント(日本でいうマンション)に住むお宅をお邪魔した。門の前では立派な警備員が人の出入りをチェックし、豪華な装飾を施したドアを開けると、これまた豪華な装飾の室内。
エアコンまで付いて、室内は快適な気温に保たれている。“街頭トウモロコシ”や夜行バスとはまったく異なる世界である。土地の急騰にくわえて、セメントなどの建築資材の高騰で、不動産はますます値上がりしているようだが、最近は、こうしたアパートメントも気軽に購入できる値段ではなくなっている。カトマンズでは富裕層が確実に広まっているが、地方に住む大半の人々の貧困は変わっていない。
コイララ首相は外国大使たちとの“相談”に忙しいようだ。ネパール会議派側は、コイララ首相を“大統領”にするようマオイスト側に求めているようだが、マオイスト側はこれを受け入れていない。
むしろ、インドのソニア・ガンディーのような、政府外のご意見番としての役職を与えると提案したらしいが、NC側はこれを受け入れるつもりがない。
王制を廃止して共和制になったあと、“国家元首”が必要になるが、今のように暫定的に首相がこれを兼任するか、あるいは、インドのように公式行事をつかさどる大統領を置いて、政治の実権は首相に与えるか、などなど、さまざまな意見が出ているようだ。さて、明日の7党会議はどんなことになるか、注目したい。

【番組】 2008/04/20 「光市母子殺害事件〜もうひとつの視点」 報道の魂 (TBS系列)関東地方のみ