国王の自信の背後にあるもの
ネパールが「共和国」となる日まで2週間を残して、国王に関するさまざまなニュースが週刊紙に掲載されている。ほとんどの記事は「国王はナラヤンヒティ王宮を去るつもりはない」というもの。昨日発売の週刊紙「ジャナアスタ」によると、側近や親類の人たちの前でギャネンドラ国王は「心配をするな。王宮を去る必要はない」と、自信たっぷりの態度で話していたという。しかし、国王の強い自信の背後に何があるのか、誰も知らないと記事にはある。
同紙によると、国王の自信の元となっているのは、インドのソニア・ガンディーの支持だというが、果たして本当だろうか。
王宮には、いまだにネパール軍の大部隊が駐屯している。昨年のインドラ・ジャットラのときに国王がネパール軍の兵士に守られてクマリに会いに行ったあと、怒ったコイララ首相は「王宮内の部隊を半分に減らせ」とカトゥワル参謀長に命じたが、カトゥワルはこれに応じていない。
他国であれば、最高指揮官でもある首相の指示に従わない参謀長は即刻クビとなるのが普通なのだろうが、手が出せないでいるのはコイララ首相の弱点と言える。国王のもう一つの自信はネパール軍である可能性もある。
それよりも、まず、新政府発足に絡んだ政党間の争いを見ていると、5月28日の制憲議会初日に、本当に共和制に移行するのかという疑問がまだ残る。政党間の争いは国王に有利となるだけだ。
統一共産党は、新総書記としてジャラナス・カナルを選ぶことになりそうだ。この党内部でも、醜い勢力争いが続いている。UML内“右派”のK.P.オリは自身が党トップになりたかったようだが、圧倒的少数派でその可能性はなくなった。
カナルはネパール前総書記より、強いリーダーシップをとることができる可能性がある。しかし、ネパール会議派と同様に、腐った幹部を一掃して、若いリーダーを党決定機関にいれないと、本当の党改革はできそうにない。




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