国王の“最後のお願い”
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マオイストがまだ完全に地下に潜行していたころ、彼らとの主な連絡の手段はE−メールと電話だった。
電話で話したことはあるが、会ったことがない連絡役のマオイストもいた。
2003年の2度目の停戦中、カトマンズで行われたデモを見に行って、そうしたマオイストに声をかけられたこともあった。私はもちろん、向こうの顔を知らないが、あちらはなぜか私のことを知っていたのが不思議だった。
先日、インタビューをしたあるリーダーから、「2001年にあなたのE−メールを受けたのは私だったのです」と“告白”をされた。
ロルパへの取材を依頼するメールだったと思うが、E−メールの送り先は、マオイストのトップ・クラスのリーダーだった。大
抵、E−メールに対する返事をもらったが、直接、あちらから電話をかけてきたこともある。当時、どこでE−メールを受け取っているのかは、もちろん不明だったが、おそらくインドだろうと推測はしていた。しかし、後になって、実は彼らの地下メディア・センターが首都圏にあったことを知った時には驚いた。
さて、プラチャンダ党首が一昨日、ラスワ郡ドゥンチェにあるホテルで国王の娘婿ラジ・クマール・シンと会見したことが明らかになった。
会見を求めたのは国王側であるらしい。国王の“ジョイン(娘婿)”は、「セレモニアル王制を何とか残してほしい」と“最後のお願い”をしたと伝えられているが、プラチャンダがどういう返答をしたのかは不明である。
しかし、プラチャンダも、こうした極秘会見をするから、いろいろと疑われることになるのだ。今になって、なぜ、会わねばならないのだろう。今更、国王と極秘合意でもするつもりなのだろうか。
コイララ首相は今日開かれた主要3政党の党首会議で、プラチャンダ党首に対して、正式に「合意に基づく政府を作るよう」求めた。
“合意に基づく”というが、NCやUMLと合意を成立させることがほぼ不可能な状況で、どうやって政府を作れというのだろう。単なる形式的な要請なのだろうか。





