議会の開催が遅れた理由
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政府は今朝、ナラヤンヒティ王宮に立つ王室の旗を除去した。
午前中、王宮前通りで、デモ隊と警官隊が衝突したというニュースもあったが、今のところ大きな事態には至っていないようだ。
新聞各紙は一面でネパールが連邦民主共和国になったことを祝っている。Kantipur紙は「ガナタントラ・ネパール(共和制ネパール)」と大きな赤いロゴを紙名の上に印刷した特別編集。英字紙の「The Himalayan Times」も「共和制よ永遠に!」というロゴをこれまた紙名の上に印刷するという初めての試みをしている。
昨日は、プレス席があるバルコニーの最前列から見ていたために、各議員の表情まで見ることは出来なかったのだが、今日、テレビのニュースを見ていたら、「共和制実施」の表決をとるときに、ピュータン郡出身のマオイスト議員ディーパク・K.C.が、とても嬉しそうに「賛成」を示すために、バンバンと机をたたいているのを見て、こちらまで嬉しくなった。
元学校教師のK.C.氏は、かつてロルパ郡タバン村の学校で教えたことのある古参マオイストだが、すでに60歳を超えており、今回、彼が制憲議会の選挙に当選したことを、私も本当に嬉しく思っている。
さて、昨日、会議の開催が大幅に遅れたのは、マオイスト側が一昨日の合意を翻して、大統領を置かないことを主張したためのようだ。
しかし、最終的に、マオイスト側も譲歩して、内閣の決定に基づくネパール軍の発動権をもち、非常事態を宣言することができる大統領をおくことに決まった。(この部分については、誤りがあったために、書き直しました。ご了承ください。)
大統領に与えられた権限は、民主化以降、国王にも与えられたのと同じ権限だ。これらの権限を悪用して、国王はクーデターを実行したという歴史がある。
これからは、軍の併合問題も控えており、マオイストはネパール会議派のリーダーに、軍の指揮権を与えることを、最後まで拒否したことになる。
コイララが大統領になった場合、国王なきあとの国王になるということだ。マオイストは、党内で強くなっている強硬派のバーダル・キラン派が、特にこれを絶対に受け入れるべきではないと主張しており、彼らは、むしろ野党になるべきという意見であると聞く。
また、権限をもつ大統領職をNCがとった場合、実質的なナンバー2となる首相職をプラチャンダがとることは困難だ。
こうなった場合、バブラム・バッタライが首相にという線が出てくるが、現在の党内のパワーバランスを考えると、プラチャンダやバーダル派がバッタライを首相にすることも考えにくい。
それにしても、昨日のコイララ首相の様子を見ると、セレモニアルな大統領職でさえ務まる健康状態にはないことは明らかだ。
酸素吸入を受けてから会議場に入ってきたと聞くが、演説の声も小さく、歩くのがやっという様子だった。体力はなくとも、大統領になる欲だけは減退していないのだろうか。何とも、醜い野心だと思う。
昨日は、会議が始まるまでのあいだに、面白いエピソードがいくつかあった。それについては、明日のブログで書いてみたい。





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