いよいよ今晩、元国王が王宮を去る
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ギャネンドラ元国王が今日午後5時半すぎ、ナラヤンヒティ王宮で報道陣の前に姿を現した。私はこれをテレビの生中継で見たのだが、元国王は声明を15分にわたり読み上げただけで、記者団の質問を受けずにカスキ・サダンを出て行った。
元国王は部屋に入ってすぐには、笑みを浮かべて余裕の表情を浮かべていたが、赤い縁取りの眼鏡をかけて声明を読み出すと、ときに厳しい表情を見せていた。
声明の内容は、一言でいうと、自身と王家がしてきたことを正当化するこれまでの発言と何ら変わらないものだった。
祖先にあたる初代国王のプリティビ・ナラヤン・シャハが36の民族からなるネパールを統一したことから始まり、7年前に王位についてから、仏陀誕生の地であるネパールに平和をもたらすために試みてきたが、“さまざまな理由で”成功しなかったこと。2001年の王宮事件に元国王とその家族の誰も関わりがないこと。海外に財産を隠しているという噂は事実でないこと。ネパールに住みつづける意向で、海外に出るつもりはないこと、などなど。
28日の制憲議会での決定は受け入れるとしているが、あくまでも「自身がしてきたことは国のためである」と、過去の行動を正当化することが基本の声明だった。
元国王はすでに王冠、王杖などを政府に引き渡したことも明らかにした。
今晩8時ごろにナラヤンヒティを出て、ナガルジュナに移るそうである。昨日は、元秘書官を通じて、コイララ首相に400人のネパール軍特殊部隊を警備隊としてナガルジュナに配置するよう求めたというが、何をそんなに恐れているのだろうか。
コイララはもちろん、「これ以上の要求はのめない」と拒絶している。すでに巷では、元国王はまちがいなく政治に乗り出してくるだろうと言われている。自身で政党を作るか、あるいは背後から既存政党を操るか。「ネパールに居つづける」という意向は、まちがいなく、「いつかは返り咲く」という元国王の意思(期待)の表れだろう。





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