最後の一幕が終わる
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ギャネンドラ・シャハ元国王とコマル夫妻は昨日午後8時半、ナラヤンヒティ王宮の西門から出て行った。武装警察隊を乗せたトラックが前後を警護するだけ。西門には大勢の報道陣や一般の見物人が集まっていたようだが、大事にいたることもなく、元国王夫妻はナガルジュナ離宮に向けて去っていった。
共和制の宣言から昨夜に至るまで、決して“スムーズに”とは言えない状況ではあったが、平和りに進んだという意味では、稀有な形の共和制への移行だったと言えるのだろう。王制から共和制への、逆らうことのできない、必然の流れがあったのだろうと思う。
昨日の元国王の記者会見の様子を見ていて、「変わっていないな」という印象をもった。この方はおそらく、今も、自身が誤ったことをやってきたとは思っていないのだろう。
昨日の声明のなかでは、何度も国王と王家が「国と国民のためを思って試みてきた」と言っているが、では、それがなぜ失敗したのか言及はしていない。いや、おそらく、今もその理由を理解していないに違いない。
すし詰めのようになった大勢の記者団の前に座り、カメラのフラッシュを浴びながら、騒がしく混乱した会見場で声明を読み上げる姿を見ながら、2005年2月1日に、やはりカメラの前に立って、声明を読み上げたときの姿を思い出す。
元国王の心情を察することは困難だが、昨日の表情からすると、「制憲議会の決断を受け入れる」とは言うものの、納得がいって受け入れたとは言いがたい。
さて、これで、最後の一幕が終わったわけだ。昨日、その様子を国営放送が中継しなかったと(民間テレビは全局が生中継していた)、Kantipur紙が間接的に批判する記事を掲載していたが、別によいではないかと思う。
私自身、28日に共和制に移行した段階で、すでに“幕は下りて”おり、心が切り替わってしまっていた。昨日のイベントには正直言って、それほど興味が湧かなかった。テレビの中継を感慨をもって見ていた人は、どれだけいたのだろうかと思う。





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