またしてもストップしたネパール政治
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愛犬は相変わらず寝たきりだが、ウンチやおしっこはするし、おならもするようになった。
身体は動かないが、完全に意識がないわけではなく、たまに目を開けて起きようとする。首が動かないから自分で食べたり、飲んだりすることはできないのだが、スプーンでミルクやダールをあげると、舌をだして飲む。最初の2日間は、こうした反応を示すこともしなかったので、この様子には本当に感嘆している。
犬とはいえ、10数キロの重さがある。世話はけっして楽ではないが、寝息を立てて寝ている愛犬の顔を見ていると、こうした時間も幸せなものだなと新鮮な思いがわいてくる。こうした時間をもらったことに感謝をしたい。
さて、別に待っていてくれているわけでもないと思うが、ネパール政治は動いていない。
コイララ首相が辞任を表明したと思ったら、今度はマデシ政党の議員が制憲議会を妨害しだした。彼らの要求は、今年2月に政府とのあいだで交わした合意事項の実行。つまり、「マデシ自治区」を暫定憲法のなかで認可すること、そしてネパール軍へのマデシの集団入隊である。
問題はこれについて、7党内で意見がばらばらなこと。ネパール会議派はマデシ政党寄りの意向を示し、マオイストとUMLは「制憲議会で議論すべき」という姿勢を示している。当時はまだマオイストもUMLもいた政府は、一体なぜ合意書に署名をしたのかと不思議になる。
「一つのマデシ」つまり、インド国境地帯一帯を東から西まで「マデシ自治区」とする要求については、マデシ政党内でも相違があるようだ。
マデシ・フォーラムのウペンドラ・ヤダヴが最も強硬にこの要求を掲げているが、これにはタルーの組織やチュレ・バワル・エカタ・サマージ、ネパール労働者農民党などの政党が強い反対を示している。マオイストとUMLもこの要求には明確に反対の意を表明している。
一方、UMLのマダヴ・クマール・ネパールを大統領として認めるかどうかについて、マオイストの指導層が真っ二つに割れている。プラチャンダ、バブラム、アナンタ、ディワカールらは「認めるべき」派、一方、キラン、マハラ、カジュレル、ビプラヴらは「何としても認めない」派である。
つまり、二つのグループは半々の勢力で意見が対立していることになる。現在、入院中のバーダルがいたら、まちがいなくキラン派につくのだろうが、バーダルがいなくとも、これは、簡単に説得できるような数ではない。
マオイストがネパールを大統領として受け入れなかった場合、新政府ができる前に、マオイスト・UMLの協力体制が崩れるきっかけになる可能性さえある。
このままだと、どうやって収拾がつくのか、先が見えない状況だが、これまでネパール政治は似たような状態を何度も抜け出してきた。今回も、最後にはどうにかなるのだろうが、それにしても泥沼の状態で、見ていてうんざりとする。





